ずーっと一緒にいよ

って書いてあるプリクラを見つけた。

実家に帰って大掃除の片付けを進める中で出てきたプリクラ達。

ずーっと一緒に、なんて言葉が呪いのように思える。 
そのプリクラに写った友達とは高校に入ってから一度も会ってない気がする。

成人式のときにも話をしなかった。

人と人との関係は、なんて脆くて儚いのだろう。
よく耳にする戯言だけれども。
どうしようもない程にそう思う。

あんなに毎日学校帰りに会ってたのに、プリクラを取りに行ったりプールに行ったり、思い出がフラッシュバックする。

当たり前みたいに未来に不安なんて抱かず生きれていたあの頃を懐かしいと思う。
同時に羨ましい。


今の私は未来に絶望しかないから。
絶望とともに平気な振りして生きていくことが出来るようになっちゃったから。

あの頃はあの頃で大変なこととか友達との人間関係の悩みとかあったはず。早く大人になりたいと思ってた時もあったはず。

でも今はあの頃のような未来への、自分の将来への、世界への漠然とした期待や輝きの余地みたいなもんが全く消えてしまった。


人はいうかもしれない。
あなたはまだ若いんだから、これから先に明るい未来があるだとか、なんだとか。この先どうとでもなるだとか。

どうにもならないから今のこの心にたどり着いたのに。
どうしようもなくて、どうにもならなくてこんな風になっちゃったのにね。
今更そんなこと言われてもね。

結局そうやって自分に閉じこもった結果、見事にひとりになった。
一人じゃなくて独りだ。
それでもよしとできるほど、私は器用に生きれないし、賢くも強くも潔くもないのだ。


ここから逃げ出したい。遠くに行ってしまいたい。
でも、このぐらぐらな足元から飛び立つ先にあるのは孤独以外のなにものでもないと知ってる。


もう一度子供時代から生き直したとして、きっと今と絶望の絶対値はそれほど変わらないだろう。
種類が多少変わったとしても

実家から東京へ。束の間の夢の自堕落生活から、また一社会人として責任をもてとか言われ自分を追い込むことになる苦しみにまみれた生活に戻るのか。

駅と駅の間隔の長いこの短い旅路の中でそんなことを考える今日この頃